どうも、佐賀一品堂の城島です。

この度、光栄なことに雑誌BRUTUSの「みやげもん」のコーナーで、
こちらで製作している『寒水のガラガラを』取り上げていただきました。

この寒水のガラガラは歴史的に見ても佐賀を代表する郷土玩具です。
佐賀だけでなく久留米城跡からも多くの寒水のガラガラが出てきます。
それなのに、今の佐賀では知っている人が稀な貴重な人形です。
幻であった寒水のガラガラに光が当たる事、
こちらで製作している商品に目を向けてもらえることは大変嬉しく思っております。

ただ、今回復刻した寒水のガラガラはまだまだ検討することの多い人形です。

記事にも書いていただいていた通り、無くなってかなり時間のたった郷土玩具の復刻です。
まだ、土や着色についてなど製作過程がわからない事も多く、
今作っているものが完璧だとは到底言えません。

しかし、幻であった郷土玩具が郷土玩具収集家の江頭さんの努力によって、
形、色、歴史色々な部分がわかってきたことは事実です。
このまま江頭さんも語れなくなってしまえば、本当に幻のままなくなってしまう人形です。
一度現時点で形にして、ご批判やご意見、地元の方々の声などを聞いて、
本来の形を確認しながら甦らせていけたらと思っています。

今年は6月に『寒水のガラガラと佐賀の郷土玩具展』と題して、
寒水のガラガラ発祥の地である佐賀県中原町のギャラリーにて展示会を開催する予定です。
そこでも色々な話が聞けたらと考えています。

郷土玩具はまず第一に地元の大切な財産です。
地元の方々も一緒になって作っていくことが郷土玩具の本当の復刻に繋がっていきます。

佐賀だけでなく、様々な場所で伝統工芸、郷土玩具の火が消えて言っています。
だからといってすべてを安易に復刻させればいいわけでありません。
製法、形、生産地、血族、何をもって復刻と呼べるかは見解が分かれます。
まだ、私にこうすればいいという明確な答えがあるわけではありません。

ただ、先人たちが繋いできた歴史や技術、文化を後世につないでいく手助けができたらと
思っております。
そのために、これからも色々な方のご意見をお聞きし、真摯な態度で取り組んでまいります。

BRUTUSに掲載された寒水のガラガラについて
BRUTUSに掲載いただいた寒水のガラガラ

BRUTUSに掲載された寒水のガラガラについて
彩色された寒水のガラガラ(江戸時代の資料から抜粋)

BRUTUSに掲載された寒水のガラガラについて
久留米城下から出土した江戸時代の寒水のガラガラ


同じカテゴリー(作品・商品紹介)の記事画像
久保泉町 妙福寺さんにある江戸時代の尾崎人形のこと
無印良品さんの福缶にカチガラスが入ることになりました
百年ピクルス ミックス、オクラ入荷しました
百年ピクルス入荷しております
春よ、来い
佐賀の郷土玩具の本が出来ました
同じカテゴリー(作品・商品紹介)の記事
 久保泉町 妙福寺さんにある江戸時代の尾崎人形のこと (2019-05-25 12:53)
 無印良品さんの福缶にカチガラスが入ることになりました (2018-12-07 15:49)
 百年ピクルス ミックス、オクラ入荷しました (2016-09-26 20:32)
 百年ピクルス入荷しております (2016-05-15 14:54)
 春よ、来い (2016-03-09 17:09)
 佐賀の郷土玩具の本が出来ました (2016-01-30 19:33)

Posted by 佐賀一品堂 at 17:48│Comments(0)作品・商品紹介
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。